基本情報

ミャンマーはどんな国?100%楽しむために知っておきたいポイント

知る人ぞ知る東南アジアの秘境ミャンマー。日本ではまだまだミャンマーについて詳しく知る人は少ないと思います。鎖国に近い政策を長くとっていたこともあり、観光や企業の進出もまだまだ発展途上です。

トライズムでは、そんなミャンマーと日本の架け橋になれるよう現地のスタッフから日々届く生のミャンマー情報をお伝えしています。

ここでは、観光目的でもビジネス目的でもぜひ知っておいて頂きたいミャンマーの基本情報や魅力をお伝えしていきます。

ミャンマーに行く前に知っておきたい基本情報

ミャンマーは日本の1.8倍大きくて、人口は半分

ミャンマーはタイ、中国、バングラディッシュ、インド、ラオスと隣接する、東南アジアの一国です。その国土は日本の1.8倍ほどあります。しかし、人口は日本の半分ほどの5500万人。そのため、人口密度は日本が355人/平方kmなのに対し、ミャンマーは83人/平方kmと国土の割に人口の少ない国だと言えます。これは日本でいうと岩手県とほぼ同等の数字です。とはいえ、ミャンマーの最大としのヤンゴンには736万人の人口が集中しているので、都市を観光しているときは人が少ないと感じることは無いのではと思います。

ミャンマーの公用語はビルマ語。英語も通じるが日本語スタッフがおすすめ

ミャンマーの公用語は、ビルマ語です。日本人に話すのも読むのも日本人にとっては馴染みがなく、いきなりマスターするのはやや難易度が高いかと思います。まずは、万能の挨拶の「ミンガラバー」と、ありがとうの「チェーズーヴェー」。この2つ程度を抑えておけば、観光目的なら十分かと思います。ビルマ語が話せなくても他国同様に観光地では英語が通じることも多いです。

また、弊社トライズムと提携しているナイスミャンマーをはじめ日本のことをよく知っている現地会社にお願いすれば、日本語を話せる現地スタッフが案内や各種手配を行ってくれるので安心です。

ミャンマーとの時差は2時間半

ミャンマーと日本の時差は、2時間半です。日本の方が2時間半進んでいます。時差ボケが起こるのは、通常時差が4〜5時間以上ある時が一般的なので、日本からミャンマーの旅で時差ボケになることはほとんど無いでしょう。

ミャンマーの通貨はチャット(KYAT)。チップ文化は無いが渡したほうが良い場合も。

ミャンマーの通貨はチャットといいます。1チャットは約0.06円(2021年11月)前後で両替可能です。1000円持っていけばだいたい、15000チャットぐらいになるイメージです。物価は日本よりは安いことが多いです。ミネラルウォーターが大体50円以下で、タクシーは大体日本の三分の一ぐらいの金額になります。ただ、観光客向けのレストランやお土産は他の国同様、日本と同程度の物価です。

チップ文化は基本的にありませんが、観光客相手の職業はチップを貰うことを前提に給料が決められている場合もあります。具体的にはスパやマッサージなどの施術、ホテルのポーター(荷物運び)、ベッドメイキング、ツアーガイドさんなどにはチップを渡すと喜ばれます。1000チャット札(約70円)はチップ用に多めに持っておくと安心です。

ミャンマーでおすすめの服装。上着が必要な季節もあり。

比較的1年中暑いので動きやすく、涼しい服をお勧めします。11月から2月までは涼しくなるので薄い上着やジャケットがあると便利。シャン州やカチン州、チン州などの山岳地帯は寒いこともあるので厚い上着を持っていったほうが良いです。ミャンマーは厳粛な仏教徒が多いので短パンや短いスカートなど露出度が高い服は控えたほうが良いです。特にパゴダやお寺、僧院に行く場合は気をつけましょう。また、これらの場所の中では靴を履いてはいけません。

その他のミャンマー基本情報

【面積】67万8500平方km

【人口】約5200万人

【首都】ネピドー(NayPyiTaw)

【言語】ミャンマー語 (英語も広く使用されています)

【宗教】ミャンマー国民の約85%が仏教徒。キリスト教(5%)やイスラム教(4%)、ヒンドゥー教、ナッ神。どの宗教の人々もみな信仰熱心で、毎日パゴダへ通う人も少なくありません。

【時差】日本との時差は2時間30分遅れ。日本の12時は現地時間9時30分。

【飲料水・食べ物】ペットボトルのミネラルウオーターを飲むことをお勧めします。

【ホテル】ヤンゴン、マンダレー、バガンとインレーにはたくさんのホテルがあります。ホテルの質はゲストハウスから高級ホテルまで多種多様。

【健康】お腹を壊しやすい人は屋台の果物や食べ物を食べないようにしましょう。また、暑い時期の魚介類には気をつけましょう。日中は陽射しが強いので、日焼け止めをしっかり塗りましょう。また、蚊が多いので虫除けスプレーも持参されたほうがよいです。薬は日本から持っていくことをお勧めします。

【オフィスタイム】政府関連施設:月~金の9時30分から午後4時30分まで、銀行窓口:月~金の9時30分から午後3時まで、会社:月~土の9時から5時まで、デパートや店:毎日9時から午後9時まで。

【通貨】現地通貨はチャット(MMK)。チャットは5,10,50,100,200,500,1000紙幣に分かれています。100チャット=8.64円※2016/12/7現在

【電圧】電圧は220~240V、50Hz。停電が頻繁に起こります。特に1~3月の雨が降らないシーズンは停電が多く起こりますが、ホテルには自家発電があるので心配ありません。

【通信】電話はどの国にでもかけられますが、国際電話は割高。ほとんどのホテルでインターネットが利用できます。他にもインターネットカフェも充実しており大きい都市だと400店舗ぐらいあります。ヤンゴンやマンダレー、バゴー、パテイン、タウンジーならすぐ見つけられます。

【ショッピング】 たくさんの芸術や伝統工芸品、および骨董品をミャンマー中で目にしますする。 手芸品のほとんどはバガンで生産されています。また刺繍された木綿の壁掛けや木彫物はお土産としても喜ばれます。宝石や金銀製品は日本より安く手に入るので要チェック!(出国の時に必要となる許可証がもらえるので忘れずに受け取りましょう) なお祝祭日はほとんどの店や市場が閉まるので気をつけましょう!

【宝石・美術品】少量の宝石と美術品は持ち出し可能ですが、事前の申請が必要です。古美術品や考古学的に価値のあるものは持ち出し禁止です。

【麻薬】使用は認められていません。

【博物館】国立博物館、宝石博物館があります。

【お土産】宝石、彫刻、漆器、手工芸品、タペストリーなど安く買うことができます。持ち出し制限を越えないように気をつけましょう。

【タクシー】タクシーはどこでも拾えますが、旅行会社を通じて車をチャーターすることは可能です。

【高速バスターミナル】現在、国境を越えるバスはなく、国内の高速バスターミナルはアウンヤダナーとソブァジーゴンにあります。両方ともヤンゴンのダウンタウンから16km離れたところにあります。

【単位】重さの単位はペイター、1.6kgに相当します。長さの単位はフィートとインチがあります。

【祝祭日】毎年、日にちが変わるのもあるので、ミャンマーへ行く前にチェックしておきましょう。
1月4日 独立記念日 Independence Day、2月12日 連邦記念日 Union Day、2月27日 タバウン祭り(満月日) Full Moon Day of Tabaung、3月2日 農民の日 Peasants’Day、3月27日 国軍記念日 Armed Forces Day、4月12~21日 水祭り&ミャンマーの正月 Water Festival & Myanmar New Year Holidays、4月27 カソン祭り(満月日) Full Moon Day of Kason、5月1日 メーデー May Day、7月19日 殉難者の日 Martyrs’Day、7月26日 ワソー祭り(満月日) Full Moon Day of Waso、10月23日 ダディンジュ祭り(雨安居明け) Full Moon Day of Thandingyut、11月21日 タザウンモン祭り Full Moon Day of Tazaungmone、12月1日 国民の日 National Day、12月25日 クリスマス Christmas

【携行品】虫除け、日焼け止め、サングラス、帽子、傘を用意ください。

【薬】下痢止めや風邪薬などを用意下さい。

ミャンマーにはどんな都市があるの?

ヤンゴン

ミャンマーの玄関口ヤンゴンに世界を代表する観光名所がいくつかあります。2500年前に建てられた高さ99mの見事なシュエダゴンパゴダは金色に輝きながら圧倒的な存在感で人々を魅了します。地元住民にも人気でいつもたくさんの人で賑わっています。市内にあるスーレーパゴダは地元住民の憩いの場です。ここに毎日通う住民もいます。空港からホテルまでの道のりで気づくと思いますがヤンゴンは全体的に縁が多く自然に囲まれています。美しい公園や湖も広がり、湖畔で夕日を見ながらの食事も魅力的です。ヤンゴンは他のアジアの都市と異なった雰囲気を持ちます。イギリス植民地時代に建てられたコロニアル風の建物や仏教熱心な人々の性格、仏教関連施設などがミャンマー特有の雰囲気を醸しだしているのかもしれません。ヤンゴンの人口は約500万人。朝、昼、夜でも安全に出歩けますが、夜1人で行動するのは避けたほうが良いでしょう。ヤンゴンでは世界各地の料理が堪能でき、日本食が恋しくなっても心配ありません。ヤンゴン国際空港から30~45分で市内へ着きます。交通機関もダウンタウンならタクシーやバス、サイカー等たくさんあるので安心して移動できます。

【建設】約250年前

【気温】最低気温16度-最高気温34度

【人口】約500万人

【観光】シュエダゴンパゴダ/ボータタウンパゴダ/ガバーエーパゴダ/瞑想センター/中華街/ボージョーアゥンサンマーケット/宝石博物館/ローカチャンター アバヤラバムニ仏像

【レストラン】ヤンゴンには様々な料理を食することができます。ミャンマー伝統的な料理、中華料理、インド料理、シンガポール料理、タイ料理、ベトナム料理、日本料理、韓国料理、フランス料理、イタリア料理等色々な料理を味わうことが出来ます。たいてい中華料理のレストランにはステージで歌手が歌うというサービスがあります。ヤンゴン中心のあちらこちらに中華料理のレストランがたくさんあります。中華街には夕方になると色んな種類のお菓子の店が沢山並んで売られています。ミャンマー伝統料理、シャン民族料理、中華料理等100種類以上の露店で賑わっています。

【ショッピング】ヤンゴンでは外国人観光客のため様々なミャンマー伝統工芸品が売られています。ミャンマー全国から生産されたお土産物が買えます。主にバガン産の漆器とマンダレー産のつづれ織りは有名です。色々な種類の手芸品、漆器、つづれ織りから宝石まで揃っています。ショッピングセンターや土産物屋がヤンゴン市内に数多くあり楽しく買い物できます。

マンダレー

ヤンゴンから北部へ668km行った所に位置し、ミャンマーで第2の都市。マンダレーはミャンマー最後の王朝があった場所でもあります。マンダレーは文化遺産と宗教的な重要性があることで有名です。マンダレーの人口の3分の1はお坊様と尼さんです。
1857年に宮殿が建てられ、高さ8m、厚さ3mのレンガの城壁が宮殿を守り続けました。城壁は長さ2kmあり幅70m、堀の深さ3mあります。マンダレー宮殿の中には、観客ホールやライオンの王座、庭園、展示室、財宝置き場、見張台、兵器庫などがあり、これらを見物することができます。展示品はあまりありませんが、当時の王宮生活がうかがえます。マンダレー宮殿は品質の良いチーク木で建築され、ミャンマーの伝統的な芸術をしっかり残しています。第二次世界大戦の時にマンダレー宮殿は全焼し、1996年に宮殿をコンクリートと材木で増強し再建されました。
マンダレーの周辺には歴史ある町ミングォン、ザガイン、インワがあり、アマラプラでは文化遺産や有名な寺、伝統的な芸術、工芸品等が見物できます。マンダレーは伝統工芸品を造る町として栄えており、大理石の彫刻や金箔張り、つづれ織り、絹の織物、銀の金属工芸品、竹の団扇工場などがたくさんあります。マンダレーやマンダレー周辺には観光名所がたくさんあるので、全て周るのに最低3日は必要です。

【建設】約200年前

【気温】最低気温10度-最高気温43.3度

【人口】100万人以上

【観光】マハム二パゴダ/マンダレーヒル/クドードォパゴダ/シュエナンドー僧院/ウーペイン橋/マハーガンダーヨン僧院/バーガヤー僧院

【レストラン】マンダレーとサガイン周辺には健康に良い食べ物が売られ、中華料理のレストランとミャンマー伝統料理のレストランがあります。特にマンダレーの蕎麦は朝食・昼食のために適当な食べ物として有名です。マンダレーのあちこちにたくさんの喫茶店があってサムザ、パラタ、チャパティー等のお菓子が揃っています。インド風料理店もあります。

【ショッピング】つづれ織り、銀器、青銅器等はマンダレーの主な名物としてとても有名です。それにミャンマーの有名なシルク服はマンダレーとアマラプラから生産されています。

バガン

マンダレーから193km北部へ行ったミャンマー中央に位置する古代都市バガンはエーヤワディー川の隣に位置します。ヤンゴンからは683km離れてます。800年前に建てられた遺跡群は東南アジア考古学遺跡の中でも貴重なものとされています。交通手段はボート、バス、飛行機。飛行機は毎日、ヤンゴンとバガン間を運航しています。ミャンマーの中でも人気ある観光地でホテルもヤンゴンやマンダレーに負けないくらいあります。バガンの街は広さ約42平方kmあります。有名なバガン塗り(漆器塗り)はここで行われています。
バガン王朝は849年に建国され1044年にアノータヤー王が即位してからはバガン王朝は全盛期を迎えます。この時期には約400万の遺跡がありましたが、1975年の大地震により多くの遺跡が無くなりました。地震後、遺跡は2000余りまで減りましたが、その後、2000の遺跡が修復され、現在4000以上の遺跡があります。遺跡の観光地としてもアジアで有名です。古代からの残された遺跡として有名なのは、シュエズィゴンパゴダ(Shwezigon)やアーナンダー寺院(Ananda)、タビィニュ寺院(Thabyinnyu)、ダマヤンヂー寺院(Dhammayangyi)。これらの遺跡は悪天候や地震をものともせず1000年もの間、人々に歴史を伝えてきました。アノタヤー王は、国を統一した後、タトンからの布教師シンアラハンのタラバダ仏教をミャンマーに取り入れ仏教文化を広めました。よってバガン王朝に作られた遺跡は仏教に深く関係があります。この遺跡を一目見るとバガン王朝がどれだけ栄えていたか想像でき、無限に立ち並ぶパゴダや寺院はミャンマーの文化的遺産とされ美と壮大な景色に目を奪われることでしょう。

【建設】1200年前

【気温】最低気温10度-最高気温43度

【観光】シュエズィゴンパヤー/アナンダー寺院/タビィニュ寺院/タラバー門/ダマヤンヂー寺院/グービャウッヂー寺院/マヌーハ寺院/スラマニ寺院/ローカナンダーパヤー

【レストラン】バガンには外国人観光客のため中華料理とミャンマー伝統料理のレストランが開店されています。バガンのだいたいのレストランでは夕食をしながらミャンマー伝統的な踊りと操り芝居を楽しめるサビスがあります。

【ショッピング】ミャンマーの伝統的なお土産としてバガンの漆細工はとても有名です。バガンの漆物の品質は一番良くて漆細工を製作している所を回って観光しながら品質の良い漆細工を適当な値段で買うことが出来ます。